忍者ブログ

@ゆりかごから墓場まで@

Home > ブログ > > [PR] Home > ブログ > 未選択 > Q&A

Q&A

人物:w(仮)
  「人の輪の中にいると孤立してしまうんです」
  「どうしても、その人たちの話題に共感できません」
  「話題の内容がわからないわけじゃないんです。ただ・・・」
  「その人たちがその話題を喋っていても面白くないって思うんです」
  「なんで、こんなくそつまんない話し方するんだろう・・・って思えて」
  「もっというと、なんでこんなくそつまんない話し方で面白いって思えるのか」
  「や、話題は面白いんです。
   Aっていう子が筆箱と間違えてちくわ持ってきたって・・・」
  「でも、その話をその人たちが喋っていて、かつ、
   笑っているという状態がまったくもって面白くない。
   別にその人たちのことが嫌いなわけじゃないんですが」

人物:ⅹ(仮)
  「あなたはAっていう子のことをどう思っていますか?」


  「Aはおしゃれです。ファッションビルのバーゲンをチェックしたり、
   マメですね。あとは、マイペースな子です。
   おもしろい子ってよく言われてます」


  「あなたはAのことをおもしろいと思いますか?」


  「おもしろいです」


  「Aのことについて喋っていたのは誰ですか」


  「Bです。あれ? Cか、Dだったかもしれない・・・」


  「その場には誰がいたんですか?」


  「いま言った、BとCとDがいました。わたしもいます(笑)」


  「BとCとDと話しているときがつまらない・・・?
   “面白くない” って言っていましたね。面白くないんですか?」


  「だいたいいつもつまらないです。気がのりません。
   みんないい人ですが」


  「みんないい人とは具体的にどんなふうにですか?」


  「邪険にはしないからです。でも・・・ うーん。それだけです。
   わたし、いまちょっと気が付いたんですけど・・・」


  「?」


  「邪険にはしないけれど、私が振った話題にはのってくれない
   私が言ったことに対して、私が期待するような反応を返してくれない
   <ふーん、そうなんだ> ってだけ言うか、無言で流されてしまいます
   それで、なんか、常に拒絶されてるように感じます」


  「拒絶ってことはないと思うけれど・・・」


  「拒絶と言うよりも、なんか、受け入れられてないっていうふうに
   わたしには感じられるんです。それで、私もその人たちのことが
   受け入れがたい・・・ それこそ、拒絶? ですかね」


  「うーん。その子たちとの関係をどうしたかったの?」


  「孤立したくないから、友人関係ではありたかったですね。
   だからなるべく輪の中にいるようにしていたけれど・・・」


  「その子たちの話を聞いていなかったわけではないから、
   その場にはいたんだね。そういう聞き役にまわっているんじゃ
   だめだった?」


  「聞き役はもう嫌です。喋りたいんです
   受け入れるよりも、受け入れられたいんです
   自分じゃどうにもならないことだっていうのは分かるんです
   でも、自分でどうにもならないことがかなったときのほうがずっと
   満足します。自分でどうにかできることばかりじゃ満足できません
   相手を受け入れてばっかりじゃ重たいです。
   私は誰に受け入れてもらえるんですか?
   私を受け入れるっていう態度が輪に入れてくれてる
   ってことだったとしても、
   それだけじゃ、その輪の中にいたってちっとも楽しくない」


  「あなたが喋ったことに対して、答えてほしい――
   受け入れてほしいってこと?」


  「はい。私は自分を受け止めてほしいんです。
   私は相手の荷物持ちばかりをさせられている便利な奴、
   みたいな風にしか感じられなくて、私の荷物を持って、
   って頼んでも持ってもらえないような不平等さを感じています」


  「そういうつもりじゃないんじゃないかな」


  「そんなパシリになるくらいなら、そんな輪から出ていきたい
   でも、出ていったら一人になって、二度と人の輪に入れなくなる
   そういう不安があるから、どうしても・・・
   わたしは、どこへ行っても、荷物持ちばかりさせられる
   そういう気持ちになるんです」


  「・・・」


  「荷物持ちは立場が不安定です。別の便利な人間が現れたら追い出されます。
   しかも、その便利な人間が私みたいに話題を持ちかけて無視されるんじゃなく、
   ちゃんとした返事をしてもらえるような人物だったら、絶対、
   さみしいし、かなしいし、つらいです」


  「・・・」



  「でも、私はこんな輪の中になんて
   そもそもいたくなかったし・・・
   その子たちのことは”くそつまんねー” って思ってるから
   別にいいんですが!(笑)」

拍手

PR

Comment0 Comment

Comment Form

  • お名前name
  • タイトルtitle
  • メールアドレスmail address
  • URLurl
  • コメントcomment
  • パスワードpassword