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@ゆりかごから墓場まで@

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ケタケタ

※ 注
たぶん、この人は勇者です。
教祖の存在しないあやしいカルト教団の神から天命を受け、
“ちゃんとした人間” という平和をもたらす幻獣を追い求めている。

でも、”ちゃんとした人間” なるもののほうが世界を滅ぼすモンスターだろう。
人々を衆悪にみせるために用意された虚像に過ぎない。
そんなものは、脳内から切り捨てるべきで、
この人の中の人間世界に平和を取り戻す方が、人々から称賛されると思う。


 *

「偉大なる暗闇に蔓延するばら売りの事」

わたしは人間にうまれたくなかった。人間社会のルールに従えるような賢さはない。だから、人格権なんて主張しない著作権フリーのアイデアの塊として空中離散してしまいたい。人間のシステムの中でアイデアを売り物にしてまで生きたいと思える活力はなかった。


不毛だ。なにもかも不毛だ。私は死にたい。死んでしまいたい。こんな人格をプライドでもって守り続ける騎士道は捨ててしまいたい。殺してしまいたい。 私がもっともっと奴隷らしく無能な馬鹿なら、中途半端に知恵を絞って苦しまなくて済んだのに。


私の限界は、あの人たちがシステムとルールのなかで群れをなして、手を繋ぎながら、手を離すことができない(彼らはそれを不幸だとは思っていない。価値観が違うのだ) そんな彼らを、笑うことだけだ。へんな格好だ。恥ずかしい奴らだ。幼稚園のお遊戯だ。


あの人たちは知っているだろうか。人は異物を触りたがらないし、繋がりたいとは思わない。何に異物感を感じているかといえば、人格だ。そいつが思考の流れを形成し、アイデアを作り出すのだけれど。そのアイデアを他人は狙っている。だれだって自分が持ってないものを欲しがる。


人格とアイデアが切り離せなかったとしても、他者という異物を嫌う者は、アイデアだけをかすめとり、人格を亡きものにしようと企んでいる。けれど、それは失敗する。どうあがいても失敗する。アイデアと人格の辻褄をあわせるために、思考がアイデアを変質させるからだ。人格の方に手を加えることもあるが、そういう人間は人格を破綻させ、思考に異常をきたす。


アイデアのもち主の人格を殺すか、自身本来の人格を殺すか。何れにせよ、他人のアイデアを手に入れる行為は、いずれかの人格を殺害するので、罪深く、ギロチン刑に値する。頭と身体を切り離さねば、その罪の本質を関知し得ない、愚者に与えるべき当然の罰だ。切り分けた頭は山羊の身体にすげよ。身体には豚の頭をすげよ。貪欲を無分別に求める獣と変わらぬ本性に、あるべき姿を与えよ。


動物愛護の観点から、放牧場に山羊を解き放って自由を与える義務がある。それが、ちゃんとした人間の生業である。豚の飼育も忘れちゃいけない。縄で括って目の前に好物を置いておくと鼻が伸びるらしい。おもしろいね。そこに散らしておく紙に印刷したサービスカットとエログロナンセンスは彼らの好物だ。おいしく召し上がれ。ってどうです? これがラブアンドピース。プラトニックラブがもたらした調和の世界だ。


私は私の姫をお守りします! かくして、騎士の出向いた人間社会では、この潔白の姫に値段をつけたがる。生きていくのにも、気持ちを満たすにもお金が必要なのだ。どうか、姫。私を尻に敷かないでください。どうかあの畜生たちと同じ次元に私を扱わないでください。私は家畜ではないのです。あの山羊や豚どものような。

姫、私はあなたを奴隷市場へ売りに行きたくないのです。


しかし、わたしは人間にうまれたくなかった。人間社会のルールに従えるような賢さはない。だから、人格権なんて主張しない著作権フリーのアイデアの塊として空中離散してしまいたい。


私は四肢を切断しよう。頭と胸と腹と尻の四つに切り分けよう。
さよなら姫! どうかこの肉片をみなさんご自由にお使いください!
TAKE FREE!

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