2015/10/21 Category : 創作*詩*小説 クリエイティブな鳥 つぎはぎのカラスのあだ名ボロ雑巾ボロ雑巾は踏まれても 飛び散るのは誰かの羽とりどりに色々のものだから、ボロ雑巾は痛くもかゆくもないのですいちばん美しい鳥はボロ雑巾である――そのとおり!地に這う者が 天上よりも高いところを飛ぶのですそうすれば、星々は磨かれ輝き夜を楽しいものにするのです(暗闇はカラスのために多くの鳥を殺します)だから、ボロ雑巾が給食の時間ふいに湧きこぼれた吐瀉物にふんわりとおおい被されるような屈辱を受けたとしても心を痛める必要はありません教室は悲鳴で充満します「誰が、このボロ雑巾を片付けるのか?」とボロ雑巾は飛び上がって、誰にも等しい苦難をまき散らしますとりどりの羽に彩られた美しい鳥ああ ボロ雑巾よ泥濘の泥をすすれそうして重くなったお前を搾りブリキバケツに溜った一滴の血もあまさず下水に流そうおいしくクリアでからだによい水を飲みたい私たちのために……! PR Comment0 Comment Comment Form お名前name タイトルtitle メールアドレスmail address URLurl コメントcomment パスワードpassword