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@ゆりかごから墓場まで@

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変な夢

うたたねしたら変な夢を見てしまった。

どうやら私はハリネズミを飼っているらしい。散歩に出かけたときにリュックサックに入れて連れまわしたときのまま2日ぐらい放置していたことを思い出した。リュックサックは先ほど探しものをしているときに乱雑に放り投げたりしたのだけれど、中の生き物は大丈夫なのか、と恐る恐る中身を見ると子猫程度の大きさのハリネズミは丸まって眠っていた。ハリネズミは取り出すと目を開けてそわそわしだす。

床においてやると目に付いたものを咥えて飲み込もうとするので、そのたびに口をこじ開けて奪い取っていた。激しく暴れるので噛み付かれたり引っ掻かれたりするのではないかと恐ろしかったが、ハリネズミは自分の興味のことしか頭にないらしい。私は行為の邪魔をする・・・どうかすると、私が故意に邪魔をしているとは認識されてはいず、単に障害物として認識されているのかもしれないけれど・・・そういう存在を取り除こうなどという知恵はないようで、私の手を跳ね除けることも、指に噛み付くこともなかった。拘束をといてやると何事もなかったかのように落し物を探す作業を再開する。そんなやり取りをくり返していて、一つだけ“何か”を飲み込むのを阻止できずにハリネズミのおなかの事が心配になったりもしたのだが ―― そんなことに構ってやる間もなくハリネズミは次々に何かを探し当てては飲み込もうとした。

時間が経つにつれてハリネズミは徐々に巨大化していた。
床を歩き回らせるとガラクタを飲み込んで危険だと思ったので、眠らせてしまおうと思いリビングの椅子に座って、ハリネズミを膝に乗せ、なだめてやる。既に大型犬程度の大きさに成長し、犬にたてがみをつけたような姿になっており、とてもハリネズミとはいえないものに変化していた。にも関わらず、私はこれをハリネズミと言い張る事が出来た。なにせ、ハリネズミだったのだから!私の肩に頭を乗せて抱きつくような姿勢で眠るハリネズミを私はちっとも可愛いとは思えなかった。

私も眠くなってきた。ハリネズミを抱いたまま眠りたくはなかったので、こいつを床においてやって部屋で眠ろうと思った。ハリネズミは私が立ち上がるときに少し目を覚ましたが床に置いてやったらそのまま眠ってしまった。気温が上がって今はつけていないストーブの前に大きなメスライオンのヌイグルミがおいてある、その近くに置いてやったのだけれど・・・そこで、ふと気が付いた。こいつはもう、ハリネズミじゃない!!父と母を呼び寄せて、ハリネズミがライオンと化していることを知らせた。どうしてこんなことが起こってしまったのだろう?確か、と私は考えた。そういえば、ライオンとハリネズミは別の言語圏では同じ言葉を使って言いあらわされていたりしなかっただろうか?例えば英語で「○○ライオン」などとハリネズミを表現していたような気がする。

それならば仕方が無い。そもそもハリネズミはライオンになるものだったのだから。

けれど、いつまでもこのライオンを家に置いておくわけにはいかない。いつ歯向かってきて怪我をするかしれないから。私はきっと深手を負うだろう。四肢を投げ出して顔をこちら側に向けて横向きに眠るライオンの前足を覗き込むと巨大な肉きゅうが軟らかそうで、それをつついても起きる様子のない穏やかな寝顔。閉じた目は目じりが下がり、口の端は持ち上がって笑顔のように見えるので、ライオンが少し可愛らしく思えたのだけれど。
* * * * *

・・・嘘ばっかり!
ライオンはライオンだし、ハリネズミはヘッジホッグだし。
○○ライオンはたぶんタンポポの間違い。

気になったのでハリネズミ(hedgehog)を辞書で調べていて
hedgeという語を見てみると

  ・ hedge

<名詞>
 1 生垣、垣根
 2 境界線
 3 防御物、保護策
 4 (言質をとられないための)はぐらかし発言、ぼかし語句、語調をやわらげる言葉

以上、名詞での意味。
動詞では「生垣をつくる」とか「言葉をはぐらかす」という意味があるらしい。
で、
 
  ・ hedgehog

 1 ハリネズミ、ヤマアラシ
 2 怒りっぽい人、仲良くやっていけない人
 3 ハリネズミ陣≪四方を堅固に要塞化した防御陣地≫

2や3のような転じた意味があるのかな?
・・・こう、「周囲に壁を作る」イメージです。


で、要塞を作るライオンというので思い出すのが、フォンテーヌの寓話「ウサギの耳」。
森の王様・ライオンが、角を持つ動物にちょっと傷をつけられたものだから、そのような角を持つ動物達を全部森から追放するという無茶苦茶な法令をだした。ウサギは自分の影を見て自分の耳は角だと言われるのではないかという妄想に駆られ、森から逃げていった・・・というお話。タイトルの通り、ウサギの話。勝手に被害妄想に駆られて勝手に自滅する臆病者を言っています。

個人的な感想ですが、登場人物たちの防御策がそれぞれに面白い。権力を持つライオンは法律で身を守り、配下の角を持つ動物達はそのまま角、ウサギは勘ぐりではあるけれど知恵。それぞれに自分を守りたいがために色々持ってる・・・の割に無茶苦茶だったり役に立ってなかったり。

  「すべては虚しかった、ということになる」 ← (笑)

・・・この言い回し便利だな。



  





(辞書は電子辞書収録の「ジーニアス英和辞典」より。何年版かはわからなかった;)

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