2015/04/11 Category : 創作*詩*小説 浮遊する首(未完) 『私のネックは近眼で遠いところにあるってことよ!』(原題: 浮遊する首)なぜなら 私の首は長くなって高い高い空の上 雲の向こう 星の輝くそのあたりから 見下ろしている街の景色は見えなくて かすんでる 白んでいるねえ、どうだろう 小鳥さん楽しいかしら 空を飛ぶのはあなたの鳴き声を耳にするのははるか はるか 下のほうでもあなたの飛んでる姿とすれ違う私の真横を横切っているそれはちょうど首のなかほど!小鳥さん楽しいかしら 空を飛ぶのは私には見えなかった 鳴いてるあなたどうして かしら 首が長すぎて高い高い空の上 雲の向こうあなたの姿は かすんでる 白んでいるねえ どうして 小鳥さんあなたはどうして鳴いているの*なぜなら私の首は長くなって身体は疎くなった疲れを忘れたいきつまることなく 踏み荒らす 道 過ぎてしまった 置き去りにしたねえ、どうだろう ちょうちょさん楽しいかしら 空を飛ぶのはあなたが踊るお花畑ははるか はるか 下のほうでもあなたの飛んでる姿とすれ違う私の真横を横切っているそれはちょうどおなかのあたり!ちょうちょさん楽しいかしら 空を飛ぶのは私には見えなかった お花畑どうして かしら 首が長すぎて高い高い空の上 雲の向こうわたしは走って 過ぎていく 置き去りにするねえ どうして ちょうちょさんあなたはどうして踊っているの*なぜなら 私の首は長くなってねえ、どうだろう お星さま楽しいでしょう 空を飛ぶのはあなたは一緒に並んでるはるか はるか の星々たちと 私はあなたとすれ違う私の真横を横切っていくそれはちょうど足の裏がわ!お星さま 楽しいでしょう 空を飛ぶのは私には見えなかった お隣さんどうして かしら 首が長すぎて高い高い空の上 雲の向こうねえ どうして お星さまあなたはどうして 並んでいるの PR
2014/06/14 Category : 創作*詩*小説 フフフフフ 「夢の大変身」 目が覚めた 頭が痛い 枕が 木でできていたっ!? 「そうか! わたし、電車だったんだ!」 モーターの回る音が 心臓の鼓動に良く似てて 停車駅は どこだろう ドキドキワクワク 線路は続く 県境の川に差し掛かかり 橋を渡る 河川敷は賑わっている サッカーコート バーベキュー広場 校外学習で来た近所の小学生とか 川の生きものの生態でも調べているのかな ドキン! まとわりつくような 熱帯夜の 湿った空気が 窓外の雷鳴を震わせている 明日までには止むだろうか カーテンは厚手で 光を通さない 起き上がって 天気を見にいく元気はない 布団が邪魔だ タオルケットは汗を吸い 全身べちょべちょ 誰にも触られたくない 誰も触りたがらない 枕も邪魔だ 枕が邪魔だ 枕は邪魔なのか? 枕を落とせ 枕だ落とす 枕に落とされた ドキン! ゲシュタルト崩壊した寝具が 床に散らばる ベッドは跡形もない わたしは どこで眠ればいいのか 「そうだ! わたし、電車だったんだ!」 脱線して 落っこちた 深い眠りの奥底の夢の旅 どこまでも続く 線路を裏切って 飛び込んだ 川へ落ちる たぶん、みんなびっくりしたね めったにないことだもの 沈んでいく 息が苦しい このまま死んでしまうのかな 大丈夫だ どこも怪我はしていない 身体が流されているけれど どこに漂着するだろう モーター音は止まらない 心臓の音によく似てる? 違う! これは 心臓の音! 「そうだ! わたし、お魚だったんだ!」 えら呼吸しています 人間やめたい! 近所の小学生の皆さま 川の仲間に入れて! 観察シートに書きこんで! 川の流れにあらがって 水底の石に腹を叩きつけて 泳げ泳げ 川を遡れ そしていつか足が生える日を夢見て 「そうだ! わたし、カエルだったんだ!」 なんでもいいや 人間やめたい! 川をぴょこんと飛び出して 日差しの暖かさに干からびない 丈夫な皮膚を持って ふかふかな羽毛を生やして そして いつか ついに やっと 鳥になるんだ 空を飛ぼう! ドクン ドクン ・・・・ 目が覚めたら 頭が痛かった おなかも痛かった 床に寝具と一緒に散らばっていた 私は なんとか起き上がった 空っぽのベッドの上で 羽毛の詰まった枕が 何食わぬ のっぺらぼうで 寝そべっているのが腹立たしかった こんなに鳥を困らせて いったいどうしたいというのだろう? 枕を低反発ウレタンのものに買い替えよう そんな 意味のないやつあたりを 内心グルグル喚きたてながら 頭と腹の脈打つ痛みに耐えた
2014/06/13 Category : 創作*詩*小説 ケタケタ ※ 注たぶん、この人は勇者です。教祖の存在しないあやしいカルト教団の神から天命を受け、“ちゃんとした人間” という平和をもたらす幻獣を追い求めている。でも、”ちゃんとした人間” なるもののほうが世界を滅ぼすモンスターだろう。人々を衆悪にみせるために用意された虚像に過ぎない。そんなものは、脳内から切り捨てるべきで、この人の中の人間世界に平和を取り戻す方が、人々から称賛されると思う。 *「偉大なる暗闇に蔓延するばら売りの事」わたしは人間にうまれたくなかった。人間社会のルールに従えるような賢さはない。だから、人格権なんて主張しない著作権フリーのアイデアの塊として空中離散してしまいたい。人間のシステムの中でアイデアを売り物にしてまで生きたいと思える活力はなかった。不毛だ。なにもかも不毛だ。私は死にたい。死んでしまいたい。こんな人格をプライドでもって守り続ける騎士道は捨ててしまいたい。殺してしまいたい。 私がもっともっと奴隷らしく無能な馬鹿なら、中途半端に知恵を絞って苦しまなくて済んだのに。私の限界は、あの人たちがシステムとルールのなかで群れをなして、手を繋ぎながら、手を離すことができない(彼らはそれを不幸だとは思っていない。価値観が違うのだ) そんな彼らを、笑うことだけだ。へんな格好だ。恥ずかしい奴らだ。幼稚園のお遊戯だ。 あの人たちは知っているだろうか。人は異物を触りたがらないし、繋がりたいとは思わない。何に異物感を感じているかといえば、人格だ。そいつが思考の流れを形成し、アイデアを作り出すのだけれど。そのアイデアを他人は狙っている。だれだって自分が持ってないものを欲しがる。人格とアイデアが切り離せなかったとしても、他者という異物を嫌う者は、アイデアだけをかすめとり、人格を亡きものにしようと企んでいる。けれど、それは失敗する。どうあがいても失敗する。アイデアと人格の辻褄をあわせるために、思考がアイデアを変質させるからだ。人格の方に手を加えることもあるが、そういう人間は人格を破綻させ、思考に異常をきたす。アイデアのもち主の人格を殺すか、自身本来の人格を殺すか。何れにせよ、他人のアイデアを手に入れる行為は、いずれかの人格を殺害するので、罪深く、ギロチン刑に値する。頭と身体を切り離さねば、その罪の本質を関知し得ない、愚者に与えるべき当然の罰だ。切り分けた頭は山羊の身体にすげよ。身体には豚の頭をすげよ。貪欲を無分別に求める獣と変わらぬ本性に、あるべき姿を与えよ。動物愛護の観点から、放牧場に山羊を解き放って自由を与える義務がある。それが、ちゃんとした人間の生業である。豚の飼育も忘れちゃいけない。縄で括って目の前に好物を置いておくと鼻が伸びるらしい。おもしろいね。そこに散らしておく紙に印刷したサービスカットとエログロナンセンスは彼らの好物だ。おいしく召し上がれ。ってどうです? これがラブアンドピース。プラトニックラブがもたらした調和の世界だ。私は私の姫をお守りします! かくして、騎士の出向いた人間社会では、この潔白の姫に値段をつけたがる。生きていくのにも、気持ちを満たすにもお金が必要なのだ。どうか、姫。私を尻に敷かないでください。どうかあの畜生たちと同じ次元に私を扱わないでください。私は家畜ではないのです。あの山羊や豚どものような。姫、私はあなたを奴隷市場へ売りに行きたくないのです。しかし、わたしは人間にうまれたくなかった。人間社会のルールに従えるような賢さはない。だから、人格権なんて主張しない著作権フリーのアイデアの塊として空中離散してしまいたい。私は四肢を切断しよう。頭と胸と腹と尻の四つに切り分けよう。さよなら姫! どうかこの肉片をみなさんご自由にお使いください!TAKE FREE!
2014/06/04 Category : 創作*詩*小説 笑って! 「アーメン」 電信柱に頭をぶつけて しょげて愚痴を言ってると でもね そんなの感情を爆発させてる だけで おもしろくもなんともない そんなはなし聴きたくないから バイバイまたね じゃーね バイバイ 電信柱に頭をくくって めったざしにしたいな釘とかで でもね そんなの感情を爆発させてる だけで おもしろくもなんともない そんなことはしてはいけないよ バイバイまたね じゃーね バイバイ 電信柱に頭をぶつけて しゃがみこんで泣き叫んでも でもね そんなの感情を爆発させてる だけで おもしろくもなんともない そんなに泣いても気は晴れないよ バイバイまたね じゃーね バイバイ 電信柱にバイクで突っ込んで バイバイまたね おもしろくもない じゃーね バイバイ そんなの感情を爆発させてる だけだもん!
2014/06/04 Category : 創作*詩*小説 くすくすくす 「大爆笑」 水面に浮かぶ月餅の スートントンが きもちわるい たぶんこれは食べられないって ツッコむまもなく 食べちゃった! 汚い! 汚い! 気持ち悪い! 吐くかもしれない こみ上げてくるものを飲み込んでいる 自分がとっても気持ちが悪い・・・・ そんな話をしていても 「それはきれいな月だったね」 ってなんだよその感想は 私が言いたいのはそういうことじゃなくってさー ああ なんでもないよ 言ったか言わないかなんてことは どうでもいいことだからね 聞いた聞こえたなんてことが 血なり肉なり骨になる るるる~ 準備室の サンドバックに何かの白骨灰が詰まってる ボクシング部の三年生が試合を控えて猛特訓 準決勝まで進んだけれど 大変 拳に異変が起きる 砕けた! グローブ外したら こぼれ落ちるサラサラ THE 学校の怪談 笑っちゃうよね 嘘っぱちだよ・・・ 「きゃー コワイね泣いちゃうね」 ってさ 話のノリそっちじゃないから もう もういいよ もういいさ 言ったことが聞こえないことと 言わないことが聞こえたことと 前者よりは後者を選ぶでしょう? だって それのが楽しいものね! わたし、誰にもはしゃげない! みんながあたしを無視するの 無視しているわけじゃないの だけど無視されてるのよ わからない? わたし、誰にもはしゃげない! 空気を読んで! 空気を読んで! 飲み込めないたら飲み込めないの 空気が不味くて飲み込めなーい! わたし、誰ともはしゃげない あははははは あはっ あはは あはは あははははは ハハハ はは あっはははは あは ははは はは ハハハ あははは ははは あはははは・・・ そこでじっとしていてね 見ていてください 見てなさい そこでじっとしていてごらん できないでしょう? バカだから!